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2015年7月24日金曜日

ジャイロX ブレーキ鳴き 01 分解編

当店でお買い上げ頂いた車両(ジャイロX後期型ミニカー化車両)のメンテナンスのご依頼。

・アクセルが重い。
・ブレーキがキーキー鳴る。
・フロントブレーキを掛けると違和感を感じる。
・左手のブレーキレバーが遠く感じる。

以上4点のチェックと修理です。

つい昨日も当店で制作進行中のタンデムキャノピーでブレーキ鳴きが起きました。
基本的には同じような作業となりますので、重複しますがご容赦を。
ただ、今回の車両は部品消耗が多かったので、結構たくさんの部品を交換しています。

では早速始めます。

まずジャッキアップして車体を浮かせます。
ジャッキのままだと不安定なので、角材で作った馬に乗せます。


はい、乗りました。

では次にカウルをばらします。
この車両は当店でウレタンオールペイントを行った車両です。
塗膜を傷めないように丁寧にばらします。


はい、バラシ完了です。
では早速メンテナンスです。

 まずリヤブレーキ。
頻繁に乗って頂いているとの事で、結構ブレーキカスが多いです。

それとブレーキカムの摩耗が多かったので交換します。
下の写真で右端の部品を交換します。
(解りやすいようにワザと半分抜いてある部分です)


はい、完全に抜きました。


こちらが抜いた部品です。


外したブレーキドラム(ホイールハブ)は磨いただけでOKでした。


部品を抜いたブレーキユニット側は洗浄スプレーとブラシで綺麗に磨いて、
ベアリングの回転に抵抗がないかを確認いしました。


次にブレーキシューです。

タンデムキャノピーの記事でも書きましたが、
溝付きのブレーキシューでブレーキ鳴きを防止します。

奥2つが溝なしのノーマルシュー。
手前2つが溝加工ありの新しいシューです。


リヤの組み立ては後回しにして、フロント周りのチェックです。



フロントブレーキ時の違和感は、フロントサス周り各部ブッシュの摩耗が原因でした。

まずはサスペンション上部側。


次にサスペンション下部側。


引っこ抜いたこの鉄の部品が交換する部品です。


次にフロントフォーク下部の摺動部です。


内部部品を引き抜くと、オイルシールの破断が有りました。
これではグリスが抜けてしまいガタつくのも無理は有りません。


はい、ココ切れてますね。


で、これらの部品を全部注文しようとしましたら、
なんと、下の写真の金属部品がリコール対象部品となっており、
メーカーより出荷制限中。

この車両はリコール対象のフレームナンバーではなかったのですが、
使っている部品番号が同じせいで、出荷制限の煽りをくらってしまいました。


こちらの金属部品そのものの摩耗はまだ許容範囲内なのですが、
せっかく周辺の消耗部品全て新品交換するのですから、
気持ち的にはこちらも新品にしたいところ。

現在、部品手配を行っています。
部品が届くまでは修理続行不可能なので、修理は中断しています。



とはいえ、ガレージを占有していても仕事ができないので、
結局バラしたホイールなどを仮組して保管庫へ移動しておきました。


尚、この時点で、
パーキングロック以外のすべてのワイヤーケーブルは全て取り外しました。

今回は以上です。
部品が到着し次第、組み立てを含む修理作業を続行します。

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