下記の金属部品ですが、やはり現在の出荷は納期未定となっており、
早くとも秋口までは部品の供給が追い付かないとの事。
無い物は仕方がないので、この金属ブッシュのみ再利用し、
【破断したオイルシール】を含めて、他の部分は新品交換することになります。
該当の金属部品以外が届きましたので、早速組み立てに入ります。
こちらが届いた部品です。
まずはリヤから始めます。
これはブレーキカムのブッシュ。
ブレーキカムを滑らかに動かすための緩衝材とでも言いましょうか。
右側が実車から取り外した古い物です。
同じく右が古い物。
素材が劣化して機能を果たせなくなっていると思われます。
次にブレーキシューの戻りを補助するリターンスプリング。
右が古い物。
長さが違いますが、これは経年でヘタってしまったようです。
ブレーキの戻りが悪くなるのは、上記のブッシュと、このスプリングが原因の場合が多いです。
次にブレーキカムです。
これはブレーキシューを広げるシーソーだと思って頂ければわかりやすいかと。
右が古い物です。
右端がすり減って平らになっています。
本来は左側の新品のように滑らかなカーブを描いているべきです。
右が古い物。
オイルをしみこませた状態で組み立てます。
シャフトの潤滑・防塵を助けるための部品です。
ヘタって薄くなったり、破断しかかってますね。
と、上記のセットがこちら。
これを左右の後輪とも全て交換します。
再利用するのはこのインジケーターのみです。
では組み立てです。
ブッシュをギュッと縮めながら装着。
次にブレーキカムのシャフトを入れます。
カムシャフトが入りました。
上の写真ではカメラを持っている都合でそのまま組み立てましたが、
実際には各部にグリスを塗って組み立てます。
グリスを塗って組み立てたのが下の写真です。
ここにオイルに浸したシールを嵌めます。
シールを押さえつける様に、インジケーターを乗せます。
カムシャフトアームを正確な角度で取り付けます。
リターンスプリングを取り付けます。
ブレーキシューとの接触点のカム部分にグリスを塗ります。
反対側の基部シャフトにもグリスを塗ります。
最後にブレーキシューを嵌めて左側は完成です。
ブレーキシューの外側(ドラムとの摩擦面)にはグリスの付いた手で触ってはいけません。
次に右側です。
同じ内容なのでサクサク行きます。
ちなみにブレーキカムは左右で部品が違います。
スプリング。
やはりかなりヘタってました。
ブッシュ 細かい部分がすでにボロボロです。
素材の劣化がひどかったようで、この撮影の後パキパキに割れてしまいました。
組み立てです。
こちらもシールにしっかりとオイル充填して組み立てます。
位置合わせが重要なのでここは慎重に作業する必要が有ります。
シャフト側とアーム側に合わせマークが有ります。
こちらが使用したシューです。
溝付きです。
(奥の2個は取り出したノーマル。)
溝付きパットだけでも効果は有りそうですが、
今回も手作業でパッドのエッジを斜めに削ったり、
回転方向にR(丸まり)を付けたり、こまかく手を入れています。
はい、右も組み立て終了です。
なお、ドラムは今回も清掃のみで再利用可能でした。
フロントは次回に更新します。
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