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2019年11月24日日曜日

ジャイロキャノピー 整備 亀戸のお客様

ジャイロキャノピー中期型の修理。
駆動系ほか整備となります。

【この記事は、11月4日掲載分に追記したものです。】
【11月24日、再度追記】

※現在多忙に付き修理作業の新規受付は暫くお断りしています。
本車両は事前に受付・お預かりしていた車両の修理となります。

この車両は当店が開業した最初期に販売した車両でもあり、
古くからのお客様でもあります。


お客様によるとベルト切れの症状との事。
トラックで引き取りに行き入庫しました。

キャブの汚れも多いですね。

エンジンケースを開けてみましたが、
ベルトが切れてプーリーに絡まっていました。

ケース内部も汚れていますので洗浄します。

オイルシールに痛みが有り、
オイル漏れが有りました。

破損していたパーツを交換しました。

ベルト、前側プーリー、
ウエイトローラー9.0g×6個を交換しました。

クラッチユニットは分解清掃及びグリスアップを行いました。

エアフィルターやスパークプラグも交換しました。

オイルシールも新品交換済みです。

写真を取り忘れましたが、エアフィルターも交換済み。

スパークプラグも交換しました。

リヤタイヤに異物を発見。
キレイにタイヤと面一になっているので抜くのに苦労しそうです。

細いペンチを駆使して抜いてみたところ、ネジの残骸でした。
頭部分は削れてなくなっていたので、結構前から刺さっていたようです。
空気漏れは無い様なので、抜いただけで処理は終了です。

組み立てが終わったので、この後テスト走行です。
オイル漏れなどを確かめるために、各部を洗浄しておきました。



ここから、11月8日の追記分です。


組み立てが終わったのでテスト走行を実施します。

テスト走行の結果、速度が40キロしか出ません。
どうやらエンジンパワーが出ていない様子。

再度分解してマフラーをチェックしたところ、結構詰まっていました。
中期型はマフラーエンドが分解できるので掃除しやすいですが、
この詰まり具合ではさすがに寿命と判断し、新品交換します。

純正形状の互換マフラーです。


互換マフラーはスタッドが無いので、
予めボルトを溶接しておきます。


溶接部分は錆びやすいので、
耐熱塗装で防塵処理します。


これで再度テスト走行しました。
走行音も軽快になり、最高速は45~50キロと多少復活しましたが、
どうも低速トルクがスカスカで加速が弱々しく、
坂道の走行には支障が有りそうです。


納得がいかないので再度分解です。


排気口から覗き込んだところ。
目視では解りませんでしたが、カメラでフラッシュ撮影。
お判りでしょうか、黒く変色したピストンが・・・。


この時点で私はもう確信していますが、
確認の為にシリンダーを開けます。


予測通り、抱きつきと呼ばれる故障です。
(焼き付きの一歩手前の様な症状のことです。)

ピストンにも、ピストンリングにも傷や焦げた跡が有ります。
どうやら以前に軽い焼き付きを起こした後、
ピストンやシリンダーに傷は付きつつも運良く走行可能だったため、
かろうじて今まで走っていた様な状態だったようです。


シリンダー内部にも線キズが走っており、圧縮抜けしています。
これではエンジンパワーが出ないのも当たり前です。
加速が弱いのもこれが原因とみて間違いなさそうです。

こうなるとピストンとシリンダーを交換するしかありませんが、
費用も相当掛かる為、取り合えずお客様にご連絡して、返答待ちとなります。


ここから更新分です


お客様とご相談の結果、
シリンダーとピストンを新品交換しました。

部品取り寄せ。

古いシリンダーとピストンを取り外します。

シリンダーガスケットを綺麗に剥がします。

シリンダー・ピストンほか周辺部品を検品します。
最近のロットから、シリンダーが塗装されているみたいですね。
以前の物は素地ですぐに錆びましたが、今回の物は錆びに強そうでした。
こんな古い2スト車の部品も改善版を出してくれる。さすがホンダです。

組付けです。
初期かじりを防止するため摺動部は軽くペーパー掛けし、
モリブデングリスを塗りながら組み立てます。

シリンダーを固定するボルト穴も高圧エアーで清掃後、
ボルト先端にもモリブデングリスを塗って組み立てます。

プラグも新品交換します。

組み立て完了です。
アイドリングで15分ほどエンジンに熱を入れ、エンジン停止させて冷やす。
これを数回繰り返したら実走テストです。

走行テスト前 97058.0キロ

走行テスト後 97064.7キロ
6.7キロほどテスト走行しました。

状態の確認の為、再度分解します。

燃焼状態に問題は無く、初期かじりも起こっていませんでした。

吸気側

廃気側

この後再度組み立てて数キロテスト走行し、修理完了となりました。

走行距離が多い車両でもキチンと部品交換すれば問題なく走ります。
ジャイロキャノピーの不調でお悩みの方は、是非一度ご相談ください。

本記事は以上となります。



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当店はジャイロシリーズ専門店です。
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