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2016年8月15日月曜日

タンデムキャノピー(11号)_09_オイルポンプ増量加工,エンジン始動

おはようございます。タナベファクトリーです。

タンデムキャノピー11号車、前回はジェネレーターを組み立てました。
今回はオイルポンプの組み立てです。

なお、ボアアプキットの組み立て、ジェネレーターの組み立てと、全て同日の作業ですが、
内容的に分ける為に別の記事にしています。

では早速写真です。
まずは分解したオイルポンプです。


きったないですね!(T_T)

ベース車両は当店に入庫前は数か月放置だったようで、
各部のオイルが劣化してドロドロでした。

このポンプを分解すると以下の様になります。


やはり、汚いです。
この付着している汚れを全て洗浄すると以下の状態になります。


綺麗になりました。

なお、右上に写っているL型の部品がポンプカムです。


当店でボアアップ車両を制作する場合、
このカムの座面を加工して、オイルの吐出量を若干増やしてあります。

さて、前回少し書いたハーネスの件ですが、
写真が有るので載せておきます。

元々のテープのボロボロ具合を写真に撮っておくべきでしたが、
私がサクサクと作業してしまったために写真を撮り忘れました。





ハーネスの写真は以上です。

防水面も考えて、保護チューブなども洗浄した上でキッチリ巻いています。
特に発電系のハーネスには、純正よりもシッカリとテープを巻いて保護してあります。

尚、写真が残っていませんが、
キャブレターも洗浄して組み込み済みです。

これでエンジンの組み立てはほぼ終了です。

最後に、今の状態でのエンジン始動テストを行ってあるので、
動画を掲載いたします。

video

以上、本日までの進捗でした。

次回はリヤブレーキの取付を更新予定です。

タンデムキャノピー(11号)_08_ジェネレーター組み立て

こんばんわ、タナベファクトリーです。

タンデムキャノピー11号車の組み立て日記です。

前回はボアアップキットを組み立てました。
今回はジェネレーターの組み立てを掲載します。

まず組み立て前のジェネレーターマグネット(正式名称はフライホイール)ですが、
ちょっと表面が錆びてますね。



これをスタッフのKさんに「磨いて」とお願いします。
Kさんは磨き大好きなので、研磨用のブラシを付けたドリル台に行ってバンバン磨いてくれます。

側面を磨いた状態が以下の写真です。



次に表面の磨きを終えたのが以下の写真です。



2つ上の写真と見比べると、非常に良い仕上がりなのが解ると思います。
Kさんは磨き作業にかけては私より上手いので、こういう作業のクオリティーが高いです。

磨き終わったジェネレーターマグネットを洗浄し、錆止めの為に耐熱スプレーで塗装してもらいます。
磨きや塗装の間に私がジェネレーターコイルを組み入れます。



はい、コイルが付きました。

次回か次々回に更新予定ですが、この時ハーネスの補修も行いました。

コイルから延びるハーネス(配線)のテープ(コーティングテープ)が
一部分ですが剥がれていたので、新たにテープをまき直しました。

剥がれている部分だけを巻きなおして補修しようと思ったのですが、
結局全てのハーネスのテープを巻き直してしまいました。

私がハーネステープを巻き終わる頃、
塗装が終わったジェネレーターマグネットが戻ってきたので組み立てます。



耐熱塗装のマットブラックがカッコイイですね。

この上に冷却ファンを取り付けます。



これでジェネレーター関連は完了です。

次回はオイルポンプの作業を掲載します。

タンデムキャノピー(11号)_07_エンジンボアアップ

こんばんわ。タナベファクトリーです。
制作中のタンデムキャノピー11号車、今回はエンジンボアアップです。

先ず前回の進捗野おさらいです。
エンジンケースを分解し、各消耗品を全交換してクランクケースを組み立てました。







今回はこの上にボアアップシリンダーを組み込みます。

使用するのはマロッシ製ボアアップシリンダー&ピストンキット。
47mm径で68ccの物です。

当店のタンデムジャイロキャノピーは、47mmシリンダーヘッドまでフルセットで組み込みます。

良く誤解されていますが、マロッシのこちらの製品は、本来ジャイロ用では御座いません。
古い車種用の流用品で、恐らく本来の対応車種はAF01(初代リード50)です。

私もそれほど年配ではないので当時の車両は知りませんが、
イタリアのマロッシ社の対応車種からその様に推察しています。

この為、シリンダーヘッドも組み込む場合はプラグ位置が違います。
ジャイロノーマルは斜めプラグ、マロッシ(AF01用)はセンタープラグです。

このプラグ位置の違いによるエンジンカバーの加工はいずれ掲載します。

では早速 今回の作業内容です。

先ず、前回作業時に組み込んだクランクケースを、念のためにエアーダスターで清掃します。



ちなみにですが、今回、混合気(霧状ガソリンと空気の混ざったもの)の供給口を多少ですが研磨しました。
これは汚れの付着が多かったためと、金属のデコボコが多かったために混合気の流れが悪くなりそうだからです。



金属表面をなだらかにすることで、今後の汚れの付着や、混合器の流れをスムーズにする効果が有ると思います。


組み立て前にクランクケースの最終確認です。
クランクシャフトがケースの中心に来ているかを確認します。



組み立て時にかなり気を付けていたので、中心位置はバッチリでした。
(写真が斜めでイマイチ解りにくいですが)

次にいよいよボアアップキットです。
こちらも組み立て前に有る程度の加工を行います。

吸排気の口を、先ほどのエンジンケース吸気口と同じように研磨します。







先ほどと同じく、混合器(廃気も)の流れをスムーズにし、
汚れの付着を少しでも軽減するためです。

また、加工のバリ取りの目的も有り、ピストンとの摺動部(しゅうどうぶ/擦れる部分)は、
特に気を使って、リューター、耐水ペーパー(800番、1000番、2000番)で面取りします。

ピストンも同じように、シリンダーと接する摺動部を面取りしました。

この後組み立てますが、その前にひと手間かけます。

シリンダーとピストンにモリブデン粒子が配合されたグリスを塗布し、
バーナーで高温にして表面に定着させます。

これはレーシングエンジンのドライコーティングからヒントを得て最近よく行っている作業です。

本来のドライコーティングは高温状態のエンジンにモリブデン粒子を塗布する、又は
高温のエンジンに、同じく高温のモリブデンを高速で衝突させて定着/置換させる技術らしいです。

当店ではそこまでの技術は必要有りませんし、設備投資もできませんが、、
焼き付き防止にモリブデン粒子が有効で有ることに着目して、
簡易的なモリブデンコーティングとして上記の作業を行っています。

この作業の上でピストンをクランクケースに装着し、シリンダーを組み入れます。



次にシリンダーヘッドです。



圧縮調整と初期慣らしの為にヘッドガスケットを多めにして組み立てました。



当店でボアアップシリンダーを組み込んだ場合、
各部にモリブデンコーティングの上で組み立て、
組み立て後に初期慣らしとしてアイドリングで30分行います。

キャブレターや駆動系のセッティングを有る程度出したら、
その後走行試験を10km(30分~45分)ほど行います。

その後ガスケットを減らして(本来の枚数にして)、更に試験走行を行い、
プラグの焼け具合が問題なければ、最終的なセッティングに入ります。

最終セッティングが出たら更に10km(30分~45分)の走行試験を行い完成です。
この方法で、当店で指定した走行状態を守って頂ければ、まず焼き付きは起こりません。

・指定の走行とは、300kmまでは高回転まで回さない。
・ガソリンはハイオクを使用する。
・2ストオイルはホンダ純正GR2を使用する。
の3点です。


さて、これでボアアップキットが付きましたので一旦区切ります。
次回(御同日作業ですが)の更新は、
ジェネレーターの組み込みを掲載します。