エンジン組み立ての内容です。
前回は、エンジンの完全分解、ベアリングの抜き取り、清掃するところまで書きました。
その続きです。
今回はベアリング装着の状況です。
まずは仕入れた新品ベアリングです。
オイルシールも同時に全て交換します。
ベアリングをエンジンケースに取り付けた状態です。
ギヤケース部分の拡大
こちらはギヤケースのカバー側です。
ベアリングのインストールには、専用のベアリングインストーラーを使用する方法と、
熱膨張を利用する方法が有ります。
インストーラーはいわゆるプレス方式ですが、ベアリングそのものに均一に力を加えるのに高い技術をと経験(または高価な機材)を要します。
また、万が一力が偏った状態で作業するとベアリングやエンジンケースが変形してしまいます。
熱膨張方式はベアリングに力を加えずにインストールが可能です。
変形の心配が一切ないのがメリットですが、エンジンケースを150~200度程度の高温にしての作業になるので、やはり高い技術と経験を要します。
今回は電熱機とガスバーナーを用いて熱膨張方式でインストールしました。
ベアリングのオイルシール(茶色のゴム蓋)を熱で傷めないようにインストールするため、手順は多くなりましたが無事にインストールは完了しました。
次回はクランクの組み立て・ボアアップきっと(シリンダー・ピストン)の組み立てを掲載予定です。
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