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2015年7月28日火曜日

ジャイロX ブレーキ鳴き 05 組み立て (フロントサスペンション編)

前回の続きです。

今回の作業の最終回です。

ブレーキ系の部品交換が全て終了しましたので、残りの作業を行います。
フロントフォーク、および、フロントサスペンションの摺動部の交換です。

まずはフロントフォーク周りをバラした全体図です。

左からボトムリンクのアーム、
サスペンション本体、
アクスルシャフトです。

上下に並べたのが、今回交換するブッシュ・カラーなどの消耗品です。


次に、こちらがサスペンション上部から取り外した、摩耗した消耗品です。


取り外したゴムブッシュと金属カラーを新品に交換します。



新旧比較です。右側が取り外した古い物です。
穴が広がっているのが解るでしょうか。


こちらは金属カラーです。
同じく右側が古いものです。若干くすんだ色になってますね。


新品は輝いています。
ノギスで計測すると、古いものの方は0.1mm程度、穴が広がっていました。




次にサスペンション下部とボトムリンクの接合部の消耗品です。
まずは古い物を取り外します。


こちらが用意した新品です。



新旧部品の比較です。
新旧で色が違うのは、おそらく素材変更(耐久性向上)などの対策品かと思います。


樹脂製のためか、古い方は内側の穴が広がり、外側にもガタつきが出ています。


 金属カラーの新旧比較です。 


古いものも摩耗はありませんでしたが、念の為にセット交換しました。





こちらがフロントフォーク下部のボトムリンクアームの分解状態です。
一番右のブッシュの下にあるのが、破断したオイルシールです。


用意した新品のオイルシールです。



オイルシールの新旧比較です。




では組み立てに入ります。

まずサスペンション上部ですが、こちらは簡単に組み込み完了です。
カラー中心部には軽くグリスを塗布しておきます。



次にサスペンション下部とボトムリンクの接合部のブッシュ・及びカラーの組み立てです。

まずグリスを塗布します。


そして左右からブッシュを入れ、ブッシュの中にカラーを差し込みます。

ここは非常に入れづらいサイズとなっています。
特にグリスを塗布すると指が滑って組み込みの難易度が高いです。


ここにもグリスを塗布しておきます。




最後にフロントフォーク下部とボトムリンクの接合部のオイルシール交換です。


金属ブッシュに新品のオイルシールを装着します。


そしてサスペンション最下部の稼働部分に組み込み、
ボトムリンクアームを取り付けます。


ボトムリンクアームの先に、サスペンションの下部が嵌まります。


このモスグリーンのブッシュ部分が嵌まります。

  

このように嵌まります。
サスペンション上部の写真は撮り忘れてしまいました。



最後にブレーキ鳴きのチェックをして、全て完了です。



以上で今回のメンテナンスは全て終了です。


2015年7月27日月曜日

ジャイロX ブレーキ鳴き 04 組み立て (フロントブレーキ編)

前回でリヤブレーキが完成しました。
今回はスピードメーター、 アクセルワイヤー、
およびフロントブレーキの消耗品交換を記載します。

まずはメーター用ワイヤーと、
アクセル用ワイヤーのファースト側です。
アクセル用ワイヤーは、キャブレターとオイルポンプに途中のジョイントで分岐します。


まずはアクセルワイヤーです。


スロットルコーンに十分なグリスを塗布し、ワイヤーを取り付けます。


取付時にグリップ側にグリスがはみ出さない様に注意します。


ファーストワイヤーの下端です。
ここに2分配のジョイントが付きます。


こちらが新品のジョイントです。


ジョイント下側にセカンドワイヤーを取り付けます。
キャブレター用とオイルポンプ用の 2本セットです。


組み立て時にワイヤーを気づ付けてしまうと断線の原因になりますので要注意です。


次はフロントブレーキのワイヤーです。
銀色に光っているのが新しい物、古いワイヤーは動きが悪くなっていました。


こちらがフロントホイールハブ周りの新品交換する部品です。
ブレーキカムやメーターギヤーも交換します。
メーターギヤーは目で見た限りは消耗は認められませんでしたが、
プラスチック樹脂のために内部の亀裂なども心配ですので、念のために全て交換します。


まずはフロントホイールハブを入念に洗浄します。


綺麗になりました。


こちらは消耗がなかったので再利用する部品です。
破損のチェックも含めて、もちろん綺麗に洗浄しました。


ブレーキカムです。
部品の発注番号としてはリヤの左側と同一の物です。


やはり摩耗して角がすり減っていました。


新品のカムを取り付け、オイルを充填したシール(フェルト製)を取り付けます。


ブレーキを握った際にブレーキアームを戻すためのリターンスプリングを取り付けます。
このスプリングも経年で張力が弱っていたので新品交換します。


スプリングを曲げつつアームを取り付けます。


アームの取付時は、
カムシャフトのポンチ穴とアーム上の印を合わせる事で正規の角度で取付できます。


ハブの中に入れるワッシャーをグリスアップします。


2枚重ねてワッシャーを取り付けます。


丁寧にグリスアップしたメーターギヤーを取り付けます。


この周辺の部品でギヤーだけがプラスチック製なのは、
メーターワイヤーが錆などで動作不良を起こした場合、
メーターやハブ内のギヤーよりも【優先して壊れる】とこで、
高価なメーター本体や、ハブ内の部品の損傷を避けるためだと思われます。


ギヤーを装着したら、ブレーキシューを取り付けます。
ブレーキシュー表面にグリスが付かない様に注意しながら組み立てます。


これでフロントホイールハブは完成です。

次回はフロントサスペンション周りの消耗品を交換します。
次回でこのジャイロXのメンテナンスは完了です。