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2016年8月3日水曜日

タンデムキャノピー(11号)_01_制作開始

またまたタンデムキャノピーを制作します。
通算11台目です。

写真は前回制作の10号車

ご注文は先月末に頂いていましたが、ベース車両や部品の関係で、制作は8月3日から開始しました。

今回は前回に引き続き、デラックス版でのご注文です。
デラックス版はフル・オーバーホールとなりますので、各部を完全にメンテナンスしての納車となります。

今回は女性のお客様からのご依頼です。
カスタムバイクを女性からご依頼戴くのは当店でも珍しい事です。
当店のタンデムキャノピーは全てがオーダーメイドなので、車体の造りは毎回微妙に違います。
今回はお子様との二人乗りが目的との事でしたので、タンデムグリップの位置を高めに設定して掴まりやすくする事を考えています。
またイザというときにお子様の身体を守る様な形状で作れるかを検討しつつ、進行させていこうと思います。
また今回はオーナー様が女性と言うことで、なるべく軽量に作ることを全体のコンセプトとしました。

2016年7月20日水曜日

タンデムキャノピーDX_(12) ボアアップエンジンのセッティング

タンデム仕様 ジャイロキャノピーDX

前回の記事で車両作成は完了したのですが、
エンジンの事を記事にする機会が無かったのでそちらを書きます。


ボアアップエンジンの最終調整。

組み立てる前にピストン・ピストンリング・シリンダーを2000番のペーパーで面取りします。
面取りした各部品はモリブデンのドライコーティングを施し、組み立て準備完了です。

まずはガスケットを通常より一枚多めにした、低圧縮仕様でエンジンを仮組します。

仮組したエンジンはアイドリングでしばらく放置します。
こうして馴染ませてエンジンの音をチェックします。

次に試走コースへ。
試走で問題なければ圧縮を通常に戻すためにガスケットを一枚減らして再度組み立て。

続いて駆動系とキャブレターのセッティングを行います。

何度かセッティングを変えて導き出した今回のセッティングは、
メインジェットは#85番、
ウエイトローラーは7.5グラム×6個、
が、ベストセッティングでした。

上記セッティングでは、低圧縮にもかかわらずトルクモリモリでスタートダッシュしてくれました。
計測用のタコメーターで7000回転まで回しつつ10分ほど試走した後にガレージに戻ってエンジンチェック。

プラグの焼け具合はキツネ色でバッチリでした。

ピストン・シリンダーのオイル潤滑も十分な状態で、
キズや焼けも発生していません。
ヘッド周りや排気口もカーボン汚れは全くなし。
これでエンジンの作業は完了となります。
外装の細かい部分の取り付けをして完成です。

エンジンセッティングは何度も組み立てたりバラしたりなのでとても重労働です。
ウチは40弱の私と、20代のスタッフ数人で仕事を回してますが、
若いスタッフがバリバリ働いてくれるからこそできる仕事ですね。
1日の内に何度もエンジンをバラすのは、私ひとりでは絶対に無理です。



2016年7月16日土曜日

タンデムキャノピーDX_(11) 完成

タンデム仕様ジャイロキャノピー、完成しました。

制作した外装類を一度分解してチェックし、問題なかったら全て取り付け直して車両完成です。

完成後の写真が以下の物です。


続いてタンデム用装備です。



後輪は40mmワイド化し、さらにオーバーフェンダーを取り付けました。


今回のご注文では、延長フレームとボックスを装備しています。


以上で完成となります。
近畿地方からのご発注なので、車両はこの後に長距離の輸送です。
現地でのナンバー取得の上で、お客様のお役に立つ日が早く来ると良いですね。

2016年7月14日木曜日

タンデムキャノピーDX_(10) タンデム用フレームの塗装と仕上げ

タンデム仕様ジャイロキャノピー
タンデム用フレームが完成しました。

今回はDX版なので、タンデム用グリップが付きます。
先日のブログにてアップした溶接が完了した状態です。



このフレームを車両から再度取り外して、錆止め塗料の黒色で塗装します。



塗装が乾いたら車両に戻します。

仕上げにグリップの鉄パイプ部分にスポンジ製のグリップと、
バーエンドキャップを取り付けます。



タンデム化するとバックレストカウル(シートキーの部分)がパカパカするのですが、
増設フレームからステーを伸ばして土台を作る事で固定できるようにしました。



増設フレームはこれで完成です。

2016年7月13日水曜日

タンデムキャノピーDX_(09)タンデムグリップ作成

タンデム仕様ジャイロキャノピー
本日は同乗者用のグリップ部分の作成状況を記載します。

すでに制作済みのタンデムフレームに、
グリップの土台となるアームを溶接します。

まずは溶接位置にアームとなる角パイプを置いて完成形のイメージを確認します。



ケガキや点付け溶接で位置を合わせます。



位置合わせが済んだらタンデムフレームを取り外して本溶接します。



フレームが取り外された状態はなんだか寂しいですね。

溶接後は以下の様になります。



これで土台が出来ました。
溶接部分をサンダーで均したら、
次はタンデムグリップを溶接します。

写真整理中なので続きは次回更新にて。