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2020年3月28日土曜日

タンデム仕様ジャイロキャノピー タンデムシートの取り付け

受注していたタンデム仕様ジャイロキャノピーもそろそろ完成が近いです。
腰痛の影響で延期していたシートのレザー張りを行いました。


先日ウレタン張りを済ませておいたシートにに合わせて、
シートレザーを切り出します。


シート現物に合わせて、必要な大きさのレザーを切り出しました。

シート側の木材やウレタンの最終調整。
レザーを張ったときに車体側と接触しそうな部分を、
あらかじめ削っておきます。

この作業を行わないと、組み立て後にすぐレザーが破れてしまう場合が有るからです。

無事に張り終えたら金物を取り付け、
車体に乗せて出来上がり。

この後グリップを取り付けてキャップを被せたら完成です。


2020年3月16日月曜日

ジャイロキャノピー 販売車両の整備 エンジンオーバーホール

販売車両の整備記録です。


外装部品を取り外し、
車両を吊り上げます。


ガソリンタンクにさびが有ったので、良品と交換。
燃料ポンプとキャブレターを取り外し、内部洗浄。




キャブレターを組み立てました。


駆動系パーツも整備・交換します。




エンジンケース内部も清掃します


キックスターター内部も清掃・グリスアップします。


プーリーとウエイトローラーは摩耗していたので新品交換しました。


クラッチユニットも摩耗が有りました。
以前に解体した車両から摩耗が無い部品を流用しました。


クラッチ組み立て完了


駆動系部品の組み立てが完了しました



ブレーキシューは新品交換しました。


この後テスト走行しましたが、
エンジン内部から微妙な振動を感じたので再度分解しました。

クランクシャフト周りをチェックします。



分解の結果、
ベアリングの摩耗を発見したので交換しました。


コチラが交換した部品たちです。
各部のオイルシールとベアリングです。


エンジンケースを洗浄して部品の組み立てを行います。



ベアリングの取り付け


クランクシャフトが摩耗していたので交換します。

ウッドラフキー取り付け

個体差によってはコレが固くてなかなか入らない場合も有ります。

液体ガスケットを塗って組み立てます

こちらにも同じく液体ガスケット

無事に組み立て完了。

この後駆動系も部品を新品交換して組み立て完了。


残念ながらこの車両はこの時点でお客様よりキャンセルの申し出を受けました。
購入者様のケガや金銭的事情とのことで、
最低限のキャンセル料のみ頂きましたので円満なキャンセルとなりました。

せっかく整備をしましたし、改めてほかの方に販売することになります。

2020年3月2日月曜日

タンデム仕様 ジャイロキャノピー

タンデム仕様 ジャイロキャノピー


過去に当店で販売した車両が他のところ(ヤフオク)で販売されています。
転居で不要になったので販売する事にしたらしいです。

当店でこの車両に関して質問が来た際に、個別に回答すると時間を取られ過ぎてしまうため、代表的な質問内容をまとめて記事にしました。

当店に電話などで質問し、「まずブログを読んでください」と言われた方はこちらの記事内容を全てご確認の上、それでも不明な部分のみご質問願います。

本記事に有る内容を再度質問するのはご遠慮下さい。
また、当時販売した顧客様の個人情報に触れる内容は当店ではお答えできません。


以下、良くある質問と回答、また付随してあり得そうな質問を問答形式にて記載します。


「この車両はタナベファクトリーで制作した車両ですか」
『はい、そうだと思います。』

該当の販売ページの写真を見る限りでは、この車両が当店で制作した車両であるということはほぼ間違いないと思います。(あくまでも外観からの判断です。)

現物を見ていないので100%の確約は出来ませんが、外観上は99%間違いないと思います。

以下は当店で納車直前に撮影した2016年12月14日の写真です。
現在の販売ページの写真と比べて戴ければと思います。

現車確認に行かれる場合は、ご参考になさってください。






「購入後、タナベファクトリーでメンテナンスは可能か」
『もちろん可能です。大きな破損が無い限りは、大丈夫です。』

「どのような車両ですか?
『現状に関しては不明ですが、納車時の状態を元に解説するならば、
当店で制作したカスタム車両で、ボアアップして二人乗りに改造しました。側車付き軽二輪のナンバーを取得したので合法的に2名乗車が可能です。出品ページの5名乗車というのは間違いだと思います。塗装は当店で全て行いました。』

ボアアップと二人乗り以外のカスタム内容は?
『改造点は先に申し上げた内容のみです。販売時にはこのほかに、メンテナンスとして各部の消耗部品の新品交換を行いました。現在は他に改造や修正が行われている可能性も有りますし、経年劣化やその他の要因で破損が有る可能性も有ります。現在の状態は販売者に直接お問い合わせください。』

「塗装の詳細は?
『スズキ系車両のカラーコードを参考にウレタン塗料を取り寄せて塗りました。当店にご依頼いただければ、同色の塗料で再塗装や補修塗装を行う事も可能です。』

「当時の価格は100万円との事ですが
『当店から購入者様に納車した時点での総額は約78万円です』

※諸費用を含む総額が約78万円です。
 この諸費用はザックリ言って約35000円ですので、車両としては75万円弱です。

「では、販売ページの説明文に書いている100万円とは?
『不明です。』

「では、信用できない販売者だと思った方が良いですか?
『当店では判断できません。』
この出品者の方が当店からお買い上げ頂いたお客様ご本人ではない可能性も有りますので、出品者に関する意見は当店には解りません。

「1から作るのと、この車両を購入してメンテをするのと、どちらが安いか。」
『現車を見てないので詳細不明です。』

条件として、
・予測でき得る消耗部品を全て交換。
・車両に大きな破損(フレーム部分の歪みなど)が無い。
・再塗装は加味しない。
・購入価格が概ね33万円以下。

という条件であれば、この車両を購入した方が若干安いかと思います。
上記条件の場合、購入価格が35万円を超えたあたりから、1から作るのとほぼ同額になる可能性が出て参ります。

「この車両の納車後にタナベファクトリーでメンテナンスは行ったか
『当店に残っていた修理履歴によると、納車から3か月後に、転倒したとの事でメンテナンス依頼を受け、実施しました。』

 「転倒によるダメージは?
当店に残っている書類上の履歴によれば、
・外装各部に傷
・スクリーンからキシミ音
・キックギヤーが動かない
・バッテリーの充電が切れた
・加速が鈍い
という内容でした。

「その際の修理詳細は?
全てを頭で記憶しているわけでは無いので、
書類上から拾えた情報のみ抜粋して記載します。

・外装の傷
未対応

・スクリーンのキシミ音
スクリーンとカウルの干渉部分を削ってズレを修正しキシミ音を軽減しました。
※書類上ではスクリーンの部品交換のお見積りした形跡が有ったので、スクリーンに変形又は破損が有ったのかもしれません。

・キックギヤーが動かない
分解して再度グリスアップの上で組み直しました。
※転倒時にギヤがズレたのかと思います。

・バッテリーの充電が切れた
充電しました。

・加速が鈍い
部品交換しました。(破損や摩耗は無かったのですが、予防交換です)


「納車後わずか3か月だが、バッテリー充電の必要が?
『充電で回復しました。』
※バッテリーの初期不良では無いかという疑いが有ったようですが、単なる充電不足でした。恐らくセルの廻し過ぎだったのだと思われます。

「納車後わずか3か月だが、変速機の部品を交換した理由は?
『お客様が加速不良を訴えておられたので、念のために初期不良扱いで部品交換しました。』

※この件は、慣らし運転と、慣らし完了後の再セッティングに関わります。
この時点では慣らしが終わっておらず、本来の意味での変速機のセッティングは完了していない時期ですので、本来は部品交換をする必要性はないと思いますが、顧客満足度を優先し、予防交換したのかと思います。

※セッティングに関して。
当店で制作するタンデム仕様ジャイロキャノピーは、納車時点ではセッティングが完全な意味では完了していません。

当店でボアアップ改造を行った場合、約300キロほどの慣らし運転を終えるまで、ヘッドガスケットを多めにしておいて圧縮を低めにするなど、わざとパワーが出ないように組み立てています。
慣らし運転完了前に発生する焼き付きなどの初期故障の防止などの為に行う、いわゆるセーフモードの様な状態、デチューン状態で納車しているからです。

これは、最初からエンジンに無理な負荷が掛かり、焼き付きを起こしては元も子もないからです。

慣らし運転を終えた後、圧縮を少しずつ高くする等の再調整を行って、ようやくエンジンは本来のパワーを発揮できる状態になります。

エンジンがこの状態になって初めて、本格的な駆動系のセッティングが可能になります。

スクーターのセッティングは非常に複雑な作業です、更に改造車ともなればなおさらですので、ボアアップを行う以上、これは避けようが有りません。

※スクーターのセッティングが解らない人には意味のない解説ですが、
走行後のプラグの焼け状態を確認しつつ、圧縮、ジェット類の大きさ、吸気量など、まずエンジンのパワーが出やすい状態に調整します。
これによって、【負荷状態で約7000rpm以上まで調子よく回る】状態にしたのち、ウエイトローラーとクラッチスプリングでベルトの移動範囲やクラッチミート回転数の調整を行い、変速の谷が無いように下から上まで回るエンジンを目指します。

このため、慣らしが完了していない状態で「加速が悪い」などの不満を持たれても、当店では解決する術が有りません。(無理してエンジンを壊しては本末転倒です。)

上記は販売したお客様にも説明しておりますが、「メカの細かい事は解らないという回答のみでしたので、慣らし運転完了後のセッティングを断念し、念のために駆動系は新品交換を行うという対応を取ったものと思います。

その後トラブルは?
『申し訳ないのですが、当店ではそれ以降の状況は全く知りません』

「どういう意味か
・お客様が色々とお忙しい状況に会ったこと。
・お客様のご自宅からタナベファクトリーが遠いこと。
・ロードサービス(陸送サービス)での入庫などは費用が嵩むこと。
・いまバイクを預けると生活で困るので、代車が必要だが、
代車にも同車両(タンデム仕様キャノピー)が欲しいとの事。

しかし当店のタンデム仕様ジャイロキャノピーは全て受注生産の為、この時点で同じ車両は無いという事情もあり、代車をお出しできませんでした。

このため、遠方にある当店ではこれ以上のサポートが不可能と判断し、以降はお客様のご自宅のご近所の他店様でのサポートをお受けになるべき旨をお伝えし、
お客様から了承を得ることが出来ましたので、ご対応を終了させて戴きました。
これ以降は当店ではこの車両には関わっておりません。

よって、この車両は当店で知りうる限りは上記の通り、デチューン状態のままです。
そのため、本来車両が持っているポテンシャルを引き出すという意味でのセッティングは行われず、駆動系のセッティングも最終的に満足できるまで行えないままでした。

購入者様のご近所のバイク屋さんがそのような事情を察して対処していない限り、パワー不足、セッティング未完了な状態かと思われます。

現在のセッティングに関しては出品ページにて出品者様に直接お問い合わせ願います。

そのほか、販売ページの写真から解る限りの事を教えてください。
『外装は当店で新規塗装して納車しましたので、納車時はピカピカでした。
本ページ冒頭の写真が納車当日の積み込み前の写真です。出品ページの写真に有る傷や破損部分は、全て納車後に付いた事になります。』

この車両が今どのような状態か、予測できる範囲で教えてください
『現状は当店では解りませんので販売者にお問い合わせ願います。
先に申し上げた通り、納車3か月後の転倒による修理の後は、他店でメンテナンスを行う事になりましたので、現状どうなっているのかはわかりません。申し訳ございません』

「もしこの車両を購入した場合、メンテナンスは受けて戴けるのですよね?
『はい、当店で制作した車両であれば、是非行わせていただければと思います』

メンテナンスの費用はどの程度見れば良いですか?
『これまで車両がどのように扱われたかはわかりませんし、現車も見ていないので何とも申し上げられません。』

以上です。

この文章で判らない部分が有った場合は、当店営業時間内にお電話いただければお答えいたします。(当店で判る範囲に限ります)

03-5969-9848
090-9200-5405
タナベファクトリー 田邉

※無礼・不躾な物言いをされる方のお相手は一切致しませんので、あらかじめご承知願います。