今回は普段と違う記事を掲載させて戴きます。
友人が車のバンパーを擦ってしまったというので、
当店の設備を使って補修することにしました。
今回は仲間が何人か集まっての作業です。
プライバシー保護のため、
参加者や車のナンバーには画像処理を行っています。
左前方のアンダーに傷が有ります。
場所的が場所なのでこのままの塗装は難しいと判断し、
バンパーを取り外してから塗装することにします。
フロントタイヤをスロープに載せ、
下部に隙間を作ります。
コレで潜って作業できる様になりました。
バンパーを取り外すことが出来ました。
バンパーのみになりました。
この後フォグランプなどの部品を取り外し、塗装を開始します。
キズはこのような状態です。
2液硬化式のパテをねります。
キズの部分にパテを盛ります。
盛ったパテはこんな感じです。
耐水ペーパーで研磨し、
キズ部分を再確認。
キズ部分を再確認。
この時点で、キズだけではなく形状の歪みも確認しました。
歪みの修正も含めるとなると、部分塗装は無理なので、
バンパー丸ごとの成型・再塗装を行う事になりました。
まず下準備としてバンパー全てを耐水ペーパーで研磨します。
そしてパテ盛り→研磨の作業を繰り返し行って、
キズを埋めつつ成型していきます。
1段階目の形状修復と、概ねのキズ埋めが終わりました。
この後に塗装作業に入ります。
塗装中は写真が撮れなかったので説明だけ。
塗装はすべて塗装ガンを使って行っていきます。
まず最初にプライマーを吹きます。
いわゆるミッチャクロンを使用します。
そして次にサーフェイサーを吹いて、再度研磨します。
ここで形状のアラやパテの巣穴などを確認し、
更にサフ吹きと研磨を繰り返していきます。
満足行く状態に成型出来たら、本塗装に入ります。
今回の塗装は、すべてロックペイント社製の商品を使用します。
塗料はもちろん2液式のウレタン塗料を使用しました。
塗装対象がバンパーなので、通常の硬化剤を使うと乾燥後に塗装が割れやすくなってしまいます。そこで通常の硬化剤の3倍高価な「高柔軟性硬化剤」を使用し、塗装・乾燥後の塗装面に、ある程度の柔軟性を持たせるように仕上げていきました。
この様な状態で、
シルバー塗装、研磨、
シルバー塗装(2回目)
クリアー塗装、研磨、
仕上げのクリアー塗装、
と進めました。
以下が、塗装完了の状態です。
塗装が乾いたら、取り外していた部品を組み立てて、
車両に元通りに取り付けを行います。
キズ跡も、ほぼ解らないように塗装することが出来ました。
今回はバイクとか中古車販売の仕事とは違う内容でしたが、
カスタムバイクの塗装の技術や設備を使ってのバンパー塗装を行いました。
※ 自動車の塗装修復は、
当店の業務としては行っていません。
今回のバンパー塗装は、当店の技術維持・向上のための勉強として、
また仲のの良い仲間と集まるイベントの一環として、2日間という長い時間をかけて、ワイワイ遊びながら行ったものです。
当店の本業はメカ的な整備やカスタムなので、
プロの板金屋さんと比べられれば塗装は低クオリティーです。
設備は最小限ですし、腕も子供だましレベルです。
ですが、こういう機会を基に日々技術を磨いたり、
新しいクルマに触れて、勉強できる様に心がけています。
この二日間は当事者以外にも多数の仲間が集まってくれて、
とても楽しい時間を過ごさせてもらいました。
こういう賑やかで和気あいあいとした時間が持てるのはとても幸せです。
これからも仲間を大切に、お店の経営を行っていきたいと思います。
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