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2020年4月19日日曜日

TA03 ジャイロキャノピー 4スト FI エンジン整備 世田谷区・K様 お預かり車両(その1・分解編)

このブログは該当車両ご依頼者様への情報共有用の記録です。

----ここから記事本文です----

ジャイロキャノピー(4スト)の修理依頼が有りました。
ジモティー業務使用の車両ですが、不動との事。

以前に加速が鈍く坂道を登れない状態となり修理に来店しましたが、
原因はオイル漏れで、駆動系の滑りが発生していました。

これまでも何度かその件で修理に来ましたが、
スケジュールの関係で応急補修で済ませていた車両です。

しかし応急補修の状態で走り続けてしまったため、
さらに悪化してしまった様です。
エンジン不動になりセル・キックも回らない状態です。

バイクの使用継続を優先するあまり修理をおざなりにした結果です。
ほか、水温センサーの異常も発生しています。

今回はしっかりエンジンを分解し、
徹底的に修理を行います。


外装パーツを外し、車体を吊り上げます。 

吊り上げました

まずはカプラーを外し、エンジンを取り外す準備をします。

ホイールなどを取り外し、エンジンをあけます。

エンジン左側の駆動系を開けました。

キックが動かない原因は、ギヤーの固着でした。

オイルの流れた向きなどを確認し、現状を把握します、

状況を把握したのでオイル汚れを洗浄します。

洗浄完了しました。

ギヤーはここが固着していました。

固着の原因は、ギヤーの破損でした。

キックにかかわる2か所が破損しています。
部品交換で修理可能です。

ケースカバー側は
破損はありませんでした。

エンジン本体側もオイルの流れを確認します。

汚れの状態からオイル漏れの原因を探ります。

オイルシールが限界を超えて摩耗しています。

エンジンを取り外し分解します。



水温異常の原因も解ってきました。
ほこりが多めに堆積していて、ラジエーターの機能が落ちています。


他にも冷却水のパイプ内部に汚れが多く、
冷却水の流れが悪くなっているのでパイプ類も新品交換します。

故障原因は分かったのでエンジンを洗浄します。

洗浄しました。


クランクシャフト側も分解を始めました。

ヘッドカバーを取り外します。

ヘッドも取り外しました。
バルブの状態を確認します。

カーボン体積が有るので洗浄剤をかけておきます。

ピストンとシリンダーの状態確認。


カムシャフトとカムの分解をします。

カムシャフトを外しました。

ヘッド内部の状況確認。

クランクシャフトを分解します

分解しました。

クランクシャフトを取り外しました。

デフギヤーを分解しました。

取り外したギヤーを洗浄し、
破損などがないか確認しました。

デフケースのカバー。
破損はありません。 

デフケース本体側。
こちらも破損はありません。

ケースカバーからパーキングロック部品を取り外し

外したロックシャフト部分の
オイルシールの破損を確認しました。

破損部分の拡大です。
シールからスプリングが外れています。

リップ部分に変形が有ります。
スプリングが長期間外れていたのだと思います。

これでエンジンの分解はすべて完了です。
ちょうど閉店時間なので、組み立ては後日となります。


今日はここまでです。


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