全体写真を撮るのをスッカリ忘れていましたが、いきなり分解写真です。
今回もフル・オーバーホールの完全メンテ車両なので、全て分解します。
まずエンジンを分解して、駆動系部品を全て取り外した状態です。
上の写真ではまだ車両にエンジンが付いてますが、もちろんこれも外します。
外したのが下の写真です。
ジャイロキャノピーのエンジンは、全部で4つに分割できます。
エンジンセンターに位置するクランクケースL、
このクランクケースLに下記の各部分が組み合わさります。
エンジンクランクシャフトを挟んで、クランクケースR。
駆動系部品の蓋となる、Lサイドカバー。
デフギヤーの蓋となる、Rサイドカバーです。
上の写真はクランクケースLのみになった写真です。
写真では古いオイルシールが付いたままですが、これも後ほど全て交換します。
次に車体側です。
これが、先ほどのクランクケースLが乗っていた部分です。
汚いですね・・・。
これも全て洗浄して部品交換します。
ばらす前のこの状態を私は「スイングユニット」と呼んでいますが、
正式には「ジョイントシャフト」と「ジョイントケース」という部位の集合体です。
左半分がジョイントシャフト、右半分がジョイントケースです。
ジョイントシャフトとジョイントケースの中には、
ジャイロのスイング機構の要が詰まっています。
当然全ての部品をフル交換しましたが、
時kンの関係で写真を撮りながらの作業が出来ませんでしたので、
分解修理写真は有りません。すみません。
次にジャイロの泣き所の修理に移ります。
ジョイントケースとメインフレームを繋いでいる部分、「ピボットシャフト」です。
穴が広がっているのが解るでしょうか。
試しにココに元あったシャフトを入れてみましょう。
ガタガタですね・・・。
車体の全重量を支えている部分なので、仕方ありません。
では早速交換しましょう。
まずは古い部品を抜き取ります。
抜く場合はベアリングプーラーなどの分解専用工具を使用します。
反対側も抜き取りました。
全部抜いたら摩耗チェックを行います。
今回は幸いなことに樹脂製のブッシュとダストシールの交換のみで問題なさそうです。
では次に新品部品です。
長い2本のシャフトがピボットカラー、黒い2つの樹脂部品がブッシュ、グレーの3つの輪がダストシールです。
まずブッシュを先ほどの穴に正確にまっすぐに圧入します。
途中まで入れた状態です。
入れる場合は、抜くときと同様にベアリング用の工具を使用すると楽です。
ブッシュとダストシールを取り付けると以下の様になります。
新品のカラーを使ってフレームに取り付けます。
これでジョイントケースのオーバーホールは完了です。
長くなるので今回はここまでにします。
次回はクランクケースのOHを掲載予定です。