全体写真を撮るのをスッカリ忘れていましたが、いきなり分解写真です。
今回もフル・オーバーホールの完全メンテ車両なので、全て分解します。
まずエンジンを分解して、駆動系部品を全て取り外した状態です。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiTTTNzHkLIdtxoFEk9PeB4XM40nqzxM5ioPofW5AfCMHA55MKeQCdsArhuGY01fRunI4VFuOG79XzqiLqOQmJICwQH3BknGt3BWNkP_TUFd_UiErtfkrjfl4-u96wKaWUjfTbJyi9svlY/s320/0804-01_s.jpg)
上の写真ではまだ車両にエンジンが付いてますが、もちろんこれも外します。
外したのが下の写真です。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgGLMEaV9-YGPuZIDHEEIkqDPonuPghWUFDvqdz0hvylqU78o6Az4iwVB_315kjnPFJmKCG4JqEf9hkMqPFzUnt-e_0Q-3EutdSPXVwi2C91KJLK04eJj65z28X09fAbQToTe99Ty-P1zw/s320/0804-02_s.jpg)
ジャイロキャノピーのエンジンは、全部で4つに分割できます。
エンジンセンターに位置するクランクケースL、
このクランクケースLに下記の各部分が組み合わさります。
エンジンクランクシャフトを挟んで、クランクケースR。
駆動系部品の蓋となる、Lサイドカバー。
デフギヤーの蓋となる、Rサイドカバーです。
上の写真はクランクケースLのみになった写真です。
写真では古いオイルシールが付いたままですが、これも後ほど全て交換します。
次に車体側です。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjATd-Wa82B8qNTurV5UuMNItrIKZZ6XbwI3OlugMe8ZSzlgvbAElVd7DcJino8NbsTUtlUXkgubwW8dZk4XSQzAWTcyNkTcDH0gvVY_jSw0qHw9ah6WForYSS_ZZbZ4oPqZ5o7z0yvtdA/s320/0804-06_s.jpg)
これが、先ほどのクランクケースLが乗っていた部分です。
汚いですね・・・。
これも全て洗浄して部品交換します。
ばらす前のこの状態を私は「スイングユニット」と呼んでいますが、
正式には「ジョイントシャフト」と「ジョイントケース」という部位の集合体です。
左半分がジョイントシャフト、右半分がジョイントケースです。
ジョイントシャフトとジョイントケースの中には、
ジャイロのスイング機構の要が詰まっています。
当然全ての部品をフル交換しましたが、
時kンの関係で写真を撮りながらの作業が出来ませんでしたので、
分解修理写真は有りません。すみません。
次にジャイロの泣き所の修理に移ります。
ジョイントケースとメインフレームを繋いでいる部分、「ピボットシャフト」です。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjHHCVjZJonHBScktH8sahDAxJ9BRaiy1hHfFE2C25tGHJwNmz1CiNIJ04vwnSjsVfMMs5u4KHVcAWdCBk1ZkLeeSH8b_thbpaSXhp3TU9Uul57BvNHpZz8b0S1YuGNmM6KHyXPGlBJC6s/s320/0804-07_s.jpg)
穴が広がっているのが解るでしょうか。
試しにココに元あったシャフトを入れてみましょう。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi35kFmYxdVMuyPZUho7KrBaYboBosDAPut_WOdkLQ8FvjrHC1o2dgOYoYlwbkIyt2Xq93N7B7C8AaXZe5J-L-WG_ZCYSE8GS_KwOqiTAmAXmSqqSGue20ossLfuNrfT8V8D33DKuL6ad8/s320/0804-09_s.jpg)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjzD_Z2TWNv2babeAwlcQV0vm1xaBBLy6z9JWh7M9f3-qTyJ-AY_rgvUo5-lgpTZ5AQ6HehyphenhyphenkZ_XgUEwXJW9cdFjK5Lun5h47dXxL13GDWtu1L_afzn_UMd8O5dRuCPIHrFUw8OeT_gdp4/s320/0804-10_s.jpg)
ガタガタですね・・・。
車体の全重量を支えている部分なので、仕方ありません。
では早速交換しましょう。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjK9A2IaDPSOEmsMHxuXXjXdJdYwr2HT_SJC8Ws51h6JpcfNB0NlUMROtoqBopXCso5he84KtlDOOz650ldT-6YAUwH-KhHbudpnhpjnR3bXi3sxlqhfeFsbnuHDYm4w-PBZhSrz2a_mmQ/s320/0804-13_s.jpg)
まずは古い部品を抜き取ります。
抜く場合はベアリングプーラーなどの分解専用工具を使用します。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhrQFwjBZDJIN5HMpTWNuyN4q86P4eYX1yBx6UYI1bvl-T8Xf5os96VclGdxtCRUYi5xHyGtlXEuSUFiFeRrft9obTZFNQJKG__71eny8uItL4L0x9To8x3RqKgZoALQ8rfRlYMopMac6o/s320/0804-14_s.jpg)
反対側も抜き取りました。
全部抜いたら摩耗チェックを行います。
今回は幸いなことに樹脂製のブッシュとダストシールの交換のみで問題なさそうです。
では次に新品部品です。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhMDenBwWlY8rDgtPwsM3bgMUOWUHeuXoqhHLNlEC2ot4sXVOSUqr4jfvRZdloemmgxUpUedyDw2IKKuL5ZKKEWiSOo6basalMJ9HD5kVPp-SFF67wUTWGZFAz47wKMtOOrvfE8l0a2lxY/s320/0804-15_s.jpg)
長い2本のシャフトがピボットカラー、黒い2つの樹脂部品がブッシュ、グレーの3つの輪がダストシールです。
まずブッシュを先ほどの穴に正確にまっすぐに圧入します。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVNhvmExhU3LBsFrGWQNbtUUSMWNskX-gV4zTVeHxYo4JCF7gbKPkcknYYoMMoAHjVvOiSjG4O6TG3tyozOYIITCNdoptJuqv20ongiX1bEdwMX9jT-4h20VXqEgjO_TOLNXu9g0t_-D4/s320/0804-16_s.jpg)
途中まで入れた状態です。
入れる場合は、抜くときと同様にベアリング用の工具を使用すると楽です。
ブッシュとダストシールを取り付けると以下の様になります。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi5wVLlr2XUr1-0JgohA65kQrwDVZRY4kv0ij02MsEOw9ItJTin6_eJnjRemT_DPZBcAdO68BuiwfG9W_hItTt63SuunpDL1gBropb_wy1QtgmtZcqN7ddCPNwr-lA8jnyIParvx-31nZQ/s320/0804-17_s.jpg)
新品のカラーを使ってフレームに取り付けます。
これでジョイントケースのオーバーホールは完了です。
長くなるので今回はここまでにします。
次回はクランクケースのOHを掲載予定です。