ジャイロキャノピー タンデム仕様を受注しました。
今回は、フル・オーバーホールを伴うDX版でのご注文です。
詳細な仕様はこちらをご覧ください。
ベースとなる車体が入荷したので、早速基本的なメンテナンスを行いました。
外装パーツとエンジンパーツがまだ未入荷なので、本格的な作成はまだ数日先です。
まずはベース車両です。
今回の車両はDX版ですので、フル・オバーホールの車両です。
1,エンジンリビルド(完全OH)
エンジンは腰下やギヤケースまで全て分解してオーバーホールします。
スイングユニットもリビルドしますので、
中古ジャイロで起きやすいパーキングロックの不具合も起きません。
3,ブレーキ関連消耗品(完全OH)
ブレーキも完全OHです。
一般的なブレーキシュー交換ではなく、ブレーキカムも交換します。
このほか下記全て完全に分解して部品を新品交換します。
4,全てのワイヤー
5,全てのベアリングとオイルシール
6,全ての電球
7,前後タイヤ新品交換
8,フロントスクリーン新品交換
更にDX版は下記装備が標準装備となります。
9,タンデムグリップ
10,タンデムステップ
更にお客様の希望で以下のオプションを受注しています。
11,リヤタイヤ両側40mm拡張
12,リヤタイヤフェン
13,延長フレーム(BOX用)
14,二段式BOX
では早速車両を制作します。
まずはベースとなる車両です。
今回はフル・オーバーホール前提なのでベース車両の状態に拘る必要はなかったのですが、
入庫した車両はまずまず状態が良い物でした。
通常で有れば軽い整備でそのまま商品車両にしても良いレベルです。
では早速分解します。
カウルをザクザク外します。
外し始めて気付いたのですが、この車両はカウルの割れやヒビが殆ど有りません。
通常、中古で入庫したジャイロキャノピーはカウルの痛みが結構激しいです。
今回の車両はカウルの痛みも少なく、傷がいくつか有るのみでした。
トップカウルだけはネジ用の柱状の部分がいくつか折れていましたので、
トップカウルだけは状態の良い物を取り寄せて交換します。
この為、カウルは特にワックスなどの処理を行わずに発送することになります。
ワックスを塗ってしまうと後の塗装時にワックスの除去で余計な手間がかかるからです。
では、分解の続きです。
カウルを全て完全に取り外しました。
ここまでは、1ランク下のスタンダード版(ST)でも行う作業です。
ST版ではこの状態で車両の各部みをチェックし、必要な部分のみ部品交換します。
デラックス版(DX)では、ここから各部を完全にバラバラにし、全ての消耗品を交換します。
1台丸ごとリビルド車両を作るのです。
今回は同じ型式のリビルド済みエンジンが有ったので、納期を短く出来そうです。
リビルド済みエンジンを仮装着しました。
実際には、スイングユニットのOHの為に後日サイドエンジンは取り外します。
次にタンデム化の中心である増設フレームです。
組み立て前にしか全容を見れないので今のうちに載せておきます。
今回はDX版なので、この後タンデム用のグリップを溶接します。
今回はここまでです。
次回更新時には更に分解した状態や、OHの様子を掲載します。